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満足度:
★★☆
倫理面から、現在問題となっている病気腎移植、赤ちゃんポスト、代理出産、医療事故について
患者側の立場に立って治療を施している医師を取材した報告集。
小論文ネタとして使えるか!と邪な気持ちで手に取りましたが、
行政と現場の意思の乖離、問題点が浮き彫りにされており、
多くの新しい知識を得ることができました。非常に面白かったです。
特に、病気腎移植問題では、万波医師の行為を報道が歪曲して伝えていたため、
世間の人には、まだ万波さん=悪徳医師と誤解している人もいると多く
読んでみると、眼からウロコがぽろぽろなのでは。
<以下、面白いと思った部分をメモ >
万波医師がおこなっている腎移植:修復腎移植=摘出した病気腎を修復して移植。
良性の腎臓ガンであっても、患者は「気持ち悪いから捨ててくれ」という。
通常の病院では、このような腎臓は摘出後、廃棄されていた。
万波医師は、これを修復して、人工透析を受けていた患者に移植。
この移植については、
(1)ガンが転移する可能性がある。
(2)移植する、される患者双方の了解をきちんと取っているか
が問題になっている。
しかし、万波さんによると、
(1):現在のところ移植した腎臓でガンが転移したものはない。
(2):する側は「ガンのある腎臓は怖いから取って後は移植してよい」と了解している。
一方、される側も「人工透析の苦しみに比べたら、修復した腎臓を移植してもらった
方が通常の生活が送れるため、お願いします」と言うそうだ。
むしろ、万波さんは
(イ)修復腎移植は世界ではメジャー。それにも関わらず、この行為をやめさせて
患者負担の大きい人工透析を治療のメインに据えるのは医者が儲けたいため。
(ロ)日本移植学会は、万波さんに、閉鎖環境ではなく、論文を発表するなどして
周囲の理解を得られるよう、努力すべきだと要求したが、これに応えて
万波さんが、全米移植学会に論文を提出すると、演題を却下するよう学会へ
申しいれるなど妨害行為を行った。
など、医師が自分たちの収入ばかりに執心している現状が問題と訴えている。
<腎移植以外の面白いと思った点>
代理出産の問題点
・出産、分娩のリスクを他人に負わせる点
↓
夫も妻に、このリスクを負わせているが?
・母親は分娩により親子関係を認められる。
父親は、認知による。
認知による親子関係の推定を母親にも認めるべきではないか。
また高齢出産、不妊治療が一般化するにつれ、
排卵誘発剤による複産(五つ子、三つ子など)が問題となってきた。
母子への負担が大きいためである。
医師は、この状態を解決するため、患者に全部中絶、もしくは妊娠継続の二択を迫ってきた。
これに対し、根津医師は「減胎手術」を提案(一部の赤ちゃんの妊娠を中断)。
しかし、これは日本産婦人科医会から全面禁止通達が出された。
その理由は
・減胎手術は「優生保護法」が規定する人工妊娠中絶に当たらない・
・命の選択権は、医師にない。
・患者の希望による中絶は、優生保護法違反。
根津氏側はこれに反論。
体外受精の際に、受精卵を選択して子宮に戻すことが認められているのに、
なぜ減胎手術は認められないのか。
<これから調べること>
書いてあることが理解できなかったので、後日調べること。
231ページ。
医療過誤を起こした医師の訴追を行おうという動きがでてきているが、
このような法律が整備されれば、一層の医療過誤の隠蔽を引き起こす。
???
理由:
・現在でも医療事故の裁判では5割以上が、非過誤として、敗訴している。
それは、鑑定医師が、医療者側につくから。
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